ぼちぼちいこか~

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武術の根理 中野由哲

武術の根理
中野由哲
 
【総評】
達人になれる度数  4/10 点
 
いろいろ達人技を使えるようになる動きのヒントが載っています。
 
【お勧め対象者】

空手、合気道、剣術、中国武術などをやっていて達人技に興味のある人。

 

 
 
 
 
【色々もやもやします】
著者プロフィール
1973年生まれ。
18歳の頃より、空手や中国武術太極拳八卦掌心意拳)、古武術合気道などの各種武術を学ぶ。
2008年(35歳 武術歴18年)に「古伝体術 心水会」を発足。
 
 
 
18年かけて空手、太極拳八卦掌心意拳古武術合気道を学ぶ。
 
立派なプロフィールです。
 
 
 
 
でも、
 
 
もやもやします。
 
 
なんだかもやもやするその訳は。
 
 
ご自身の武術のベースが何なのか?
 
 
それが分からないところです。
 
 
それに、本書を読み進めても、どの流会派で何年何段。どの先生に何年師事ということが全く出てこない。
 
上記理由により空手、合気道、剣術、中国武術の技を取り上げて解説されるたびに。
 
 
 
もやもやします。
 
ハッキリとしたバックボーンがあり、その上でこの武術のこの動きと言われると納得できるんですが、
もやもやします。
 
 
 
 

各武術

 
【空手】
なんとなく空手がベースなのかなと思われます。
しかし、それにしてはおかしな記述が。
 
 
突きの説明で。
古伝空手では、肘を下に向けて突く。
とあります。
 
でもこの突き方は、古伝でもなく普通に剛柔流系の突きです。
 
 
一応空手の流派については推測してみます。
 
・写真では引手が腰の上あたりにある。→非那覇手
・突きで肘を下に向けない。→非那覇手
・ナイファンチを騎馬立ちで。→松濤系かな
・型の三戦で三戦立ちをしていない(写真)。→こりゃ分からん。
 
なので、空手の流派については松濤系。
もしくは、学校の部活で流派のない全空連
 
 
合気道
 
合気道の正面打ちの解釈のところでは、この人は合気道の稽古をしたことがないのかな?と思わせられます。
 
 
修行履歴には合気道とあるのに、合気道にはない合気道上げが、たびたび出てきます。。
 
大東流合気道という」という記述が見えますので、一緒くたにしているんでしょうか。
 
 
【剣術】
剣を使っての説明が多くありますが、ここでも流派が気になリます。
 
せめて下げ緒が写真ではっきりと写っていれば少しぐらいは推測できるのに。
いやいや、下げ緒を帯に結んだり、刀に沿わしたりしない流派なのかも。
 
後書きには、心水会の師範代が戸山流の居合の高弟だとあります。
 
しかし戸山流は、陸軍学校で抜刀術を教えるための流派で座り技はないはず。
 
でも、正座からの抜刀動作が何度か出てくるので不思議です。
 
 

【技】

胸を緩める
股関節に乗る
肘を抜く
 
合気上げを例に取り、身体の使い方を丁寧に解説されています。
 
ここで、
右ページに合気上げをしている写真
左ページにその骨格の画
が載っています。
 
でも、この写真と骨格の画はリンクしていません。
 
ある重要な部分が写真と骨格画では違っています。
 
この身体の部位の操作は、合気技を行う上で非常に大事な部分なのですが、ご本人は気が付いていないのか。
 
わざと隠しているのか。
 
 
どちらにせよこの本を読まれる方は、ご注意下さい。